妖怪名
海童(うみわらわ)
主な特徴
一見すると4〜5歳ほどの、あるいは10代前半の少年の姿をしている。
全身に細かい毛が生えており、頭頂部には河童のような皿、あるいは窪みがあるとされる。
両足は人間のようであるが、両手には水かきを持つ。海から現れるが、山に住む山童(やまわらわ)や河童(かっぱ)の変形、もしくは同一の存在が季節によって移動したものと伝えられている。
出現場所
海
関連都道府県
和歌山県, 熊本県, 鹿児島県
能力・行動
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季節による姿の変化(変身能力)
秋(または冬)になると海へ降りて海童となり、春(または夏)になると山へ登って山童になるという、サイクルを持った移動能力。 -
怪力
小柄な少年の姿に反して、大人の男を相撲で容易に投げ飛ばすほどの凄まじい怪力を有する。 -
集団行動
単独行動だけでなく、時として数頭から数十頭の集団で海岸や水辺に現れ、騒ぎ立てることがある。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
中(危険)
基本的には悪戯好きの範疇に収まるが、力比べ(相撲)を挑まれた際に断ったり、彼らを侮辱したりすると、その怪力で怪我を負わされる。また、水中に引きずり込まれるリスクも存在する。
精神的影響
低(気味が悪い)
遭遇時に奇怪な声で笑われたり、囲まれたりすることによる恐怖心や精神的動揺を与える。直接的な精神呪詛や洗脳などの能力はない。
遭遇確率
★★☆☆☆
伝承・歴史
主に九州地方の沿岸部や離島に伝わる。
河童の伝承と深く結びついており、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』や、各地の地誌・民話にその名が見られる。
秋の彼岸頃に山から川を下って海へ入る際、その移動経路(クジラ道や河童道と呼ばれる)を遮る者があると、病気にさせられたり家を壊されたりするという「通り道」のタブーが存在する。
遭遇したらどうすればいい?
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相撲の誘いには真剣に応じる、または受け流す
海童が相撲を挑んできた場合、小馬鹿にせず真摯に対応せよ。伝承では、彼らは礼儀や約束を重んじるため、一度満足すればそれ以上の危害は加えない。 -
お辞儀をして頭の水を落とさせる
河童の性質を受け継いでいるため、出会い頭に深くお辞儀をすると、海童もつられてお辞儀を返す。その際に頭頂部の水分がこぼれれば、一時的に怪力を失うため、その隙に撤退することが可能である。 -
仏具や金属(鉄)を見せる
多くの水棲妖怪と同様、刃物や鉄製品、あるいは仏力を宿した品を忌み嫌う。これらを提示することで接近を防ぐことができる。