おとろし(おとろし)

おとろし(おとろし)擬人化イラスト

妖怪名

おとろし(おとろし)

主な特徴

おとろしは、神社の鳥居の上に潜む巨大な異形の妖怪で、頭から足まで毛むくじゃらで、鋭い牙と大きな目を持つ。

普段は鳥居の上に身をひそめているが、神域を冒涜した者や不浄な心で通る者に対しては、突如として飛び降りてくるとされる。

出現場所

神社・寺院, 墓地

関連都道府県

全国

能力・行動

  • 鳥居上からの威嚇
    通常は姿を見せず、上から見下ろして精神的圧をかけてくる。心が清らかでない者だけがその姿を見る。

  • 落下襲撃
    神域を汚す者には猛スピードで飛びかかり、強烈な恐怖と圧力で動けなくする。

  • 霊的な浄化
    対象が「神に背いた者」である場合、その心を暴き、浄化または破壊するとされる。

  • 姿は選ばれた者にしか見えない
    子供や動物にはよく見えるが、大人には気配だけしか分からないという説もある。

危険度ランク

A(非常に危険)

物理的危害

中(危険)

神域を汚した者に対しては、物理的に襲いかかり、骨折・昏倒に至ることもあるとされる。主に「霊的抑圧」として身体に影響が出る。

精神的影響

高(精神崩壊・死)

「おとろし」を見てしまった者は、極度の恐怖や神罰への恐れから発狂したり、心臓麻痺に陥ったという記録もある。まれに「自分が穢れている」と錯覚し、自死するケースまで伝わっている。

遭遇確率

★★☆☆☆

神社や鳥居に深夜または丑三つ時に近づいた場合、特に心にやましいことがある者は遭遇しやすい。

伝承・歴史

おとろしは、古くは『画図百鬼夜行』(鳥山石燕)に登場し、当時から「鳥居の上に潜む者」として描かれている。

名前の由来は「恐ろしい(おそろしい)」が訛ったものであり、「恐れ」の象徴そのものとして神社の守護を担っている。

現代文化での登場

  • 『ゲゲゲの鬼太郎』などの妖怪作品で頻繁に登場

  • ゲーム『妖怪ウォッチ』にも同名の妖怪が登場

  • 怪異ベースのホラー作品で、神社や鳥居に出没する存在として描かれることが多い

遭遇したらどうすればいい?

  1. 神域を敬い、丁寧に礼をすること
     心からの敬意を持てば、おとろしは攻撃してこないとされる。

  2. 鳥居をくぐる際は真ん中を避けて通る
    神様の通り道を避ける作法が、神域への敬意を示す。

  3. 清めの塩や鈴を携帯する
    邪気払いの効果があり、おとろしの干渉を軽減できるとされる。

  4. 鳥居の下では立ち止まらない
    その場に留まることで不浄が増し、妖怪を引き寄せやすくなる。

おとろしは、神社の鳥居の上に潜む巨大な異形の妖怪で、頭から足まで毛むくじゃらで、鋭い牙と大きな目を持つ。

普段は鳥居の上に身をひそめているが、神域を冒涜した者や不浄な心で通る者に対しては、突如として飛び降りてくるとされる。