
分類: 霊的妖怪
妖怪名
長壁姫(おさかべひめ)
主な特徴
長壁姫は、姫路城天守閣に棲むとされる美しき女霊であり、その姿は気高く、白装束に身を包んだ優雅な女性として描かれることが多い。
静かに佇むその姿は、妖艶さと威厳を兼ね備えている。
出現場所
神社・寺院, 家屋
関連都道府県
兵庫県
能力・行動
- 予言能力
城に災いが起こる前に夢枕に立ち、警告を与えるとされる。 - 支配の力
城全体の気を支配し、不届き者に対しては怪異を起こす。 - 変化(へんげ)能力
美しい姫の姿から、恐ろしい鬼女の姿へと変貌することがある。 - 霊的結界の形成
姫路城を霊的に守護し、外敵の侵入を拒む不可視の結界を張る。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
中(危険)
無礼な態度を取った者には病をもたらす、または城から突如として姿を消させると伝えられている。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
姫の怒りに触れると、悪夢を繰り返し見る・幻覚を見る・気がふれるなどの症状が出るとされる。
遭遇確率
★★☆☆☆
伝承・歴史
長壁姫は、姫路城の天守閣に棲むとされる守護霊。
城主・池田輝政の時代からその存在が語られ、城内の「長壁神社」に祀られる。
彼女はかつて天守閣に人が近づくことを拒み、多くの怪異を起こしたとされる。
江戸時代には、城内での怪奇現象が起こるたびに「長壁姫の怒り」と恐れられた。
現代文化での登場
- ゲーム『仁王2』にボスとして登場
- 各種ライトノベルや怪談アンソロジーにて「城の姫の霊」として引用される
- YouTubeの怪談朗読チャンネルでもよく取り上げられるテーマ
遭遇したらどうすればいい?
- 不用意に天守閣最上階に近づかない
→ 長壁姫が最も強く影響するのは天守の最上階。そこを避ければ怪異を回避できる。 - 長壁神社に礼を尽くして祈る
→ 姫に敬意を表せば怒りを鎮められると伝えられる。 - 古い格式ある作法で接する
→ 武家作法や礼儀を守ることで、姫の機嫌を損なわずに済む。