白沢(はくたく)

白沢(はくたく)擬人化イラスト

妖怪名

白沢(はくたく)

主な特徴

白く美しい獣の姿を持ち、三つの目と六つの角を持つ神聖な存在。

中国から渡来した霊獣ともされるが、日本でも独自の信仰がある。

毛並みは純白で、目は黄金色に輝き、知性と霊性に満ちている。

出現場所

山, 森・竹林

関連都道府県

全国, 富山県, 山梨県, 長野県

能力・行動

  • 妖怪識別
    あらゆる妖怪・霊体の正体と性質を見抜くことができ、対処法を含めて詳しく説明できる。
  • 未来視
    天災・疫病・戦乱など、未来に起こる重大な出来事を見通す力を持つ。

  • 言語理解
    人語を自在に操り、さらには動物や他の妖怪の言語までも理解する。

  • 災厄の警告
    人間に災いの到来を知らせ、回避する方法を授ける神託的役割を果たす。

  • 知識伝授
    陰陽師や皇帝に対し、数百にも及ぶ妖怪の詳細や、病の治し方、吉凶の兆しなどを言葉で教える。

危険度ランク

C(ほぼ無害)

物理的危害

なし

白沢自体は一切の攻撃性を持たず、むしろ災厄を遠ざける存在として尊ばれる。

精神的影響

なし

神聖さと異質さが共存する姿に畏敬の念を抱くことはあるが、恐怖というよりも神秘的な感動を与える。

遭遇確率

★☆☆☆☆

極めて稀。

伝承・歴史

中国の山海経に登場する霊獣「白澤」として知られ、日本には古代に伝わったとされる。

特に奈良時代から平安時代の陰陽道や医療知識の中にその名が記録され、災厄回避の護符にも描かれた。

白沢図は家の守り札として今でも用いられる場合がある。

現代文化での登場

  • アニメ
    『夏目友人帳』で類似の霊獣として登場
  • ゲーム
    『陰陽師』『Fate/Grand Order』などにも神獣として登場
  • 各種の妖怪図鑑や神話書にも紹介されている

遭遇したらどうすればいい?

  1. 礼儀正しく接する
    白沢は霊獣であり神聖な存在。軽率な態度や不敬な言動は厳禁。深く一礼するなど敬意を示すことで害される心配はない。

  2. 静かに耳を傾ける
    白沢は未来や災厄について語る場合がある。話しかけられた場合は途中で遮らず、静かに聞くことで貴重な教えを得られる可能性がある。

  3. 質問を一つだけする
    古い伝承では、白沢に質問できるのは一度きりとされることも。聞きたいことをよく考えてから、簡潔に尋ねるとよい。

  4. 記録を取る
    白沢が語る内容は難解で神秘的。すぐに忘れてしまうこともあるため、覚えておけるよう書き留めると良いとされる。

  5. 騒がずその場を離れる
    接触が終わった後は、静かにその場を離れ、他者に知らせず心に留めておくのが吉。白沢はあくまで特別な導き手であり、見世物ではない。