
分類: 動物妖怪
妖怪名
夜雀(よすずめ)
主な特徴
夜道や山道で突然「チッチッチッ」という雀のような鳴き声が聞こえる妖怪。
姿を見せることはほとんどないが、気配と鳴き声だけで人を惑わせる。
出現場所
山, 村・町, 森・竹林
関連都道府県
和歌山県, 愛媛県, 高知県
能力・行動
- 鳴き声で道を封じる
夜雀の鳴き声が聞こえ始めると、旅人は方向感覚を失い、山から出られなくなる。 - 狐火や他の妖怪の先触れ
夜雀の出現は、山の主や他の強力な妖怪が近づいている前兆ともされる。 - 憑きもの筋を見抜く
特に「狐憑き」など、動物霊に関係する者に対して強く反応し、鳴き声が激しくなる。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
なし
実体を持たず攻撃はしてこないが、遭難や恐怖による転倒・事故の原因となる。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
暗い山道で鳴き声が周囲から聞こえることでパニックを引き起こす。憑き物に心当たりがある者は、呪いを受けたような不安感に襲われることも。
遭遇確率
★★★☆☆
伝承・歴史
夜雀の伝承は、古くから日本各地の山間部や街道沿いで語られている。
江戸時代には、夜道を歩く人々が「おいで、おいで」と呼ぶ声を聞き、ついていくと行方不明になるという話が伝わった。
また、北関東や東北地方では「夜雀の声を聞いたら振り返ってはいけない」と言われる。
現代文化での登場
- 『ゲゲゲの鬼太郎』や『妖怪ウォッチ』などで登場
- ゲーム『百鬼夜行』や『怪談レストラン』にも関連するエピソードあり
- 都市伝説として「夜の学校や森で聞こえる不気味な声の正体」として語られる
遭遇したらどうすればいい?
- 音のする方を見ない
鳴き声の正体を探ろうとすると迷いやすくなるため、無視するのが良い。 - お経や数珠を身につける
精神を落ち着けることで影響を減らすことができる。 - 狐憑きの者は下山を避ける
夜雀は狐霊に反応しやすいため、該当する者がいる場合は特に注意。