
妖怪名
夜刀神(やとのかみ)
主な特徴
夜刀神は「夜に現れる蛇の神」とされ、特に祟りをもたらす神格的妖怪として恐れられた。
見た目は巨大な白蛇、または黒く輝く異形の蛇として現れ、怒らせると一家・村全体に死や災厄をもたらすと信じられていた。
出現場所
墓地, 村・町
関連都道府県
福島県, 茨城県, 栃木県
能力・行動
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祟りによる災厄の付与
不用意に祠や棲み処を壊したり、夜刀神を傷つけると一族滅亡に至るという。 -
作物を守る存在でもある
一方で、丁寧に祀れば田畑を守り、豊穣をもたらす神としての性格も持つ。 -
人に化けることもある
人型に変化し、村人に忠告を与えたりする逸話もある。 -
死者の霊と結びつくことも
墓や冥界と結びつき、「黄泉の使い」のように語られることもある。
危険度ランク
A(非常に危険)
物理的危害
中(危険)
巨大な蛇として襲ってくることがあるが、直接的攻撃より祟りが中心。
精神的影響
高(精神崩壊・死)
死や不幸の連鎖によって家系全体に悪影響をもたらすとされ、祟り神として恐れられる。
遭遇確率
★☆☆☆☆
現代ではほとんど信仰の対象として残るのみだが、祠や地元の人の語りによって今も強い存在感を持つ。
伝承・歴史
『常陸国風土記』に登場し、田に出没する神蛇として記録される。
村人が殺そうとしたところ一族が滅びたという記述があり、「触れてはならない存在」として定着。
信夫山周辺では今も夜刀神信仰が残っている。
現代文化での登場
- ゲーム
『大神』『ペルソナ』『Fate』シリーズなどで神格・蛇神として登場 - アニメ
“禁忌の存在”としての描写が多く、祟りを象徴する存在として扱われる - VTuberや創作にて神秘的な美少女・中性的キャラとしての擬人化も人気
遭遇したらどうすればいい?
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祠や碑を壊さないこと
信夫山や山裾にある夜刀神の祠を破壊すると必ず祟られるとされる。 -
供物を捧げる
米・酒・卵などを捧げることで怒りを鎮める地域も多い。 -
話しかけられても無視しない
人型で現れた際、礼を尽くして応じると祟りを免れるという。