山童(やまわろ)

山童(やまわろ)擬人化イラスト

妖怪名

山童(やまわろ)

主な特徴

小柄な子どものような姿をした妖怪。猿に似た顔と毛むくじゃらの体を持ち、山中に住む。

赤や茶色の毛に覆われており、時に人間の言葉を話すこともある。

性格はいたずら好きだが、害を与えるわけではない。

出現場所

山, 森・竹林

関連都道府県

福岡県, 熊本県, 大分県, 宮崎県, 鹿児島県

能力・行動

  • 体を消す(透明化)
    人間に気づかれずに近づくため、自らの姿を消すことができるとされる。

  • 山仕事の手伝い
    特に秋から冬にかけて、炭焼き小屋に現れて仕事を手伝うことがある。その代わりに食事や風呂を要求する。

  • 風呂好き
    人間の風呂に無断で入り、汚すという逸話が多い。

  • 河童との関係性
    河童が冬になると山に上がり「山童」となるという説もあり、同一視されることもある。

危険度ランク

C(ほぼ無害)

物理的危害

低(軽傷)

山中で小石を投げたり、人を驚かせたりする程度。人に直接傷を負わせることは基本的にない。

精神的影響

低(気味が悪い)

山中で人の気配を感じたり、物音がするなどの不気味さを与えるが、深刻な精神的影響は少ない。

遭遇確率

★★☆☆☆

特定の山深い地域で秋から冬にかけて目撃されることが多い。

伝承・歴史

山童は、特に九州地方の山村に伝わる妖怪で、炭焼き小屋などに現れ人間と奇妙な共存関係を築く。

河童が季節によって山と川を行き来するという説があるため、季節妖怪ともいえる。

現代文化での登場

  • アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』『地獄少女』にて登場
  • ゲーム『妖怪ウォッチ』などにも類似妖怪が登場

遭遇したらどうすればいい?

  1. 風呂は使わせるが、その後しっかり掃除する
    山童が入った風呂を放置すると、祟りや病が起こるとされている。

  2. 食べ物を分け与える
     優しく接すると仲良くなり、山仕事を手伝ってくれるとも言われる。

  3. 石や木を粗末に扱わない
    山童は自然を敬う存在のため、山の神域を荒らすと怒りを買うこともある。