
妖怪名
豆腐小僧(とうふこぞう)
主な特徴
小さな子供の姿をしており、手にお盆を持って豆腐を載せている。
坊主頭で、時に赤い着物や袴を身に着けているとされる。
あどけない顔立ちをしており、何も言わずに近寄ってくる姿が特徴。
出現場所
神社, 村・町, 家屋, 森・竹林
関連都道府県
全国, 東京都, 神奈川県, 京都府, 大阪府
能力・行動
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豆腐を運ぶ
お盆に豆腐を載せて、町や古い家の周囲を黙って歩き回る。無言で人に近づくのが特徴。 -
話さない・反応しない
呼びかけや問いかけに一切反応せず、ただじっと見つめることがある。無表情な顔が不気味。 -
腐った豆腐による病気の媒介
持っている豆腐はしばしばカビが生えており、それに触れると皮膚病や熱病にかかるとされる。 -
雨の日に出現しやすい
特に夜の雨の日に、しっとりとした空気の中に現れるとされる。 -
逃げず、じっと立っている
驚いても、逃げたり襲ってきたりせず、ただそこに立っているだけ。だがその無表情さが逆に怖い。
危険度ランク
C(ほぼ無害)
物理的危害
低(軽傷)
豆腐を通じて皮膚病などの病気をもたらすことがある。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
無言で深夜に現れる姿に驚かされる。子供の姿とのギャップにより精神的に不気味と感じられる。
遭遇確率
★★★☆☆
特に旧家や古い町並みにて、雨の日の夜などに出現するとされる。
伝承・歴史
江戸時代の草双紙『百物語化物絵巻』や鳥山石燕の『画図百鬼夜行』などに描かれ、姿の愛らしさから人気が高い。
元々は「化け坊主」や「子供の姿をした使い魔」とする説もあり、豆腐を運ぶ謎の存在として扱われた。
現代文化での登場
- アニメ
『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズでたびたび登場 - ゲーム
『妖怪ウォッチ』では「とうふ小僧」として登場し、癒し系キャラにアレンジされている - 雑貨やマスコットキャラとしても人気
遭遇したらどうすればいい?
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近づかない・無視する
接触しなければ基本的に害はない。驚いても慌てずに無視するのが最善。 -
豆腐には絶対に触らない
腐っていることが多く、触れた者は皮膚病や発熱を引き起こすとされる。 -
塩や清水を使う
家の入口に塩や清水を撒くと、豆腐小僧を遠ざける効果があるという民間伝承がある。 -
神社にお参りする
繰り返し目撃される場合、近隣の神社でお祓いや参拝を行うと現れなくなるという話も。 -
豆腐を粗末に扱わないよう心がける
豆腐小僧は豆腐に対する敬意が薄れると出現するとされる地域もあり、食文化や感謝の気持ちを忘れないようにするのも一種の予防とされる。