
分類: 山の妖怪
妖怪名
天狗(てんぐ)
主な特徴
天狗は、日本の山岳地帯に住む伝説の妖怪で、赤い顔と長い鼻を持ち、黒い翼を生やした姿で描かれることが多い。
剣術や武道に秀でた戦士のような風貌を持ち、伝統的な僧衣や武士の装束を身に着けていることもある。
出現場所
山, 森・竹林
関連都道府県
全国
能力・行動
- 超人的な武術
剣術・槍術・棒術などに精通し、人間を遥かに超える戦闘力を持つ。 - 風を操る
強風や嵐を巻き起こし、敵を吹き飛ばす力がある。 - 神通力
瞬間移動や幻術を使い、人々を惑わせることができる。 - 修験道の守護者
修験者や僧侶と関わりが深く、修行者に試練を与えることもある。 - 人間に技を授ける
剣豪や武士に剣術を教えたという伝承が数多く残る。
危険度ランク
A(非常に危険)
物理的危害
中(危険)
天狗に敵対する者は、強風で吹き飛ばされたり、剣技で攻撃される可能性がある。時には人間をさらうこともある。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
天狗の幻術にかかると、道に迷ったり、記憶を失ったりすることがある。修行者に対しては厳しい試練を与え、精神的に追い詰めることもある。
遭遇確率
★★★☆☆
山奥に行けば遭遇する可能性があるが、通常は人間と関わりたがらない。
伝承・歴史
天狗の起源は古く、平安時代の文献にはすでに「天狗」の記述が見られる。
当初は仏教の経典に登場する「犬のような妖怪」として伝えられたが、次第に日本独自の山岳信仰と結びつき、修験道や武士の守護者としての性質を持つようになった。
鎌倉・戦国時代には、剣豪たちに剣術を授ける伝説が語られ、江戸時代には天狗の物語が広く知られるようになった。
現代文化での登場
- アニメ・漫画
『鬼滅の刃』『NARUTO』『ぬらりひょんの孫』などで天狗をモチーフにしたキャラが登場。 - ゲーム
『妖怪ウォッチ』『大神』『天誅』など。 - 映画・小説
伝奇小説やファンタジー作品で天狗が登場することが多い。
遭遇したらどうすればいい?
- 挑発しない
天狗は誇り高い妖怪であり、侮辱すると激怒する。 - 冷静に対話する
武士道や修行者のように礼儀正しく接すれば、無闇に攻撃されることは少ない。 - お供えをする
天狗が好むもの(酒や団子など)を供え、機嫌を取る方法もある。