妖怪名
タンタンコロリン(たんたんころりん)
主な特徴
タンタンコロリンは、宮城県や岩手県に伝わる柿の木の妖怪である。
秋に実った柿を収穫せずに放置しておくと、その柿の念が柿の木に宿り、妖怪と化すとされる。
その姿は、ボロボロの着物を着た老人で、袖から柿の実を大量に零しながら町を練り歩く。
その音は「タンタンコロリン」と聞こえるとされる。
直接的な危害を加えることは少ないが、放置された柿の怨念や、秋の終わりを告げる不気味な存在として、人々に恐れられた。
出現場所
村・町
関連都道府県
岩手県, 宮城県
能力・行動
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柿の雨
服の袖から無限に柿の実を落とし続ける。これは、収穫されずに放置された柿の念が具現化したものである。 -
柿への執着
放置された柿を嘆き、柿を大切にしない人間に警告を発する。 -
擬態
昼間は通常の柿の木に擬態しており、夜になると妖怪化して徘徊する。 -
神隠しの可能性
一部の伝承では、タンタンコロリンに遭遇すると神隠しに遭う、あるいは柿の木の中に引きずり込まれるとも囁かれる。
危険度ランク
C(ほぼ無害)
物理的危害
なし
精神的影響
低(気味が悪い)
夜道での遭遇や不気味な姿による恐怖。
遭遇確率
★★☆☆☆
柿の木のある地域で、秋の夜に遭遇する可能性がある。
伝承・歴史
東北地方、特に宮城県の仙台市周辺に伝承が残っている。
18世紀の絵巻物『百鬼夜行絵巻』にも、類似した姿の妖怪が描かれている。
放置された農作物が妖怪になるという考え方は、付喪神の信仰と深く結びついており、食べ物を大切にすること、収穫を感謝することの教訓として語り継がれてきた。
また、柿の木は古くから霊的な力が宿ると信じられており、怪談の舞台になることも多い。
現代文化での登場
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『ゲゲゲの鬼太郎』(水木しげるの漫画・アニメ): 妖怪として登場する。
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『妖怪ウォッチ』(ゲーム・アニメ): 「柿の木の精」として登場する。
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その他、様々な妖怪をテーマにした作品や、東北地方の民話を題材にした創作物に登場している。
遭遇したらどうすればいい?
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柿を収穫する
柿の実を放置せず、すべて収穫することが最善の予防策である。 -
柿の木に感謝する
収穫の際、柿の木に感謝の気持ちを伝える。 -
近づかない
タンタンコロリンに遭遇した場合は、刺激せずに静かにその場を去る。