
分類: 人型妖怪
妖怪名
ろくろ首(ろくろくび)
主な特徴
ろくろ首は、一見すると普通の人間の女性の姿をしているが、夜になると首が異様に伸びるという特徴を持つ妖怪である。
普段は一般の人間と変わらぬ生活を送っているため、正体を見破るのは難しい。
伝承によっては、本人に自覚がない場合もある。
出現場所
村・町, 家屋, 森・竹林
関連都道府県
全国
能力・行動
- 首が自在に伸びる
数メートル以上伸びることもあり、遠くのものを覗いたり、獲物を狙うことができる。 - 人を驚かす
夜になると首を伸ばして人々を脅かす。 - 血を吸う(稀な伝承)
一部の伝承では、人間の生気や血を吸うとも言われる。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
低(軽傷)
基本的には脅かす程度だが、血を吸うタイプのろくろ首の場合は危険。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
夜中に突然首を伸ばして人を驚かせるため、恐怖による精神的ショックを与える。
遭遇確率
★★★☆☆
伝承の多くは江戸時代の奇談集に登場するが、全国に広く伝わっており、特定の地域に限らない。
伝承・歴史
ろくろ首の伝承は日本全国にあり、『今昔物語集』や『耳袋』などの江戸時代の文献にも記録が見られる。
元々は「落首(ろくしゅ)」と呼ばれ、寝ている間に首が離れて飛び回るものとされていた。
しかし、時代が進むにつれ、首が長く伸びる妖怪としてのイメージが強まった。
特に江戸時代の浮世絵や怪談話で人気となり、多くの作品に登場する。
現代文化での登場
- アニメ・漫画
『ゲゲゲの鬼太郎』『妖怪ウォッチ』『ぬらりひょんの孫』など - ゲーム
『妖怪百姫たん!』『大神』など - 映画・ドラマ
『妖怪大戦争』シリーズなど
遭遇したらどうすればいい?
- 冷静に対処する
直接の危害は少ないため、慌てずに落ち着いて対処することが大切。 - 危険なタイプへの対処
もし血を吸うタイプのろくろ首に遭遇した場合は、鏡を見せたり、光を強く当てることで退散させることができると言われている。 - 弱点を突く
首を伸ばしている間は、胴体は無防備なため、胴体側を抑えると逃げられないとも言われる。