
分類: 人型妖怪
妖怪名
ぬらりひょん(ぬらりひょん)
主な特徴
ぬらりひょんは、老人のような姿をした妖怪で、特徴的な大きな頭と、つるりとした禿頭(はげあたま)を持つ。
穏やかそうな顔立ちだが、どこか得体の知れない雰囲気を漂わせている。
上品な和服を着ていることが多く、まるで高貴な人物のような佇まいをしている。
出現場所
村・町, 家屋
関連都道府県
全国
能力・行動
- 侵入の術
どんな家にも自然に入り込み、家主のように振る舞う - 幻惑の力
堂々とした態度で人間を幻惑し、追い出されることがない - 妖怪統率
他の妖怪たちを従え、総大将のような存在として認識される - 意識操作
人間の意識を曖昧にし、自分の存在を疑問視させる
危険度ランク
C(ほぼ無害)
物理的危害
なし
精神的影響
中(恐怖・呪い)
ぬらりひょんに取り憑かれると、家の中に見知らぬ人がいるような違和感を感じる。また、次第に自分の家が自分のものでないような感覚に陥ることがある。
遭遇確率
★★★☆☆
昔から日本各地の伝承に登場するが、明確に目撃証言があるわけではなく、「いつの間にか家にいた」とされる。
伝承・歴史
江戸時代の妖怪絵巻などに登場し、特に鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に描かれている。
元々はそれほど有名な妖怪ではなかったが、時代が経つにつれて「妖怪の総大将」としてのイメージが定着した。
これは、昭和の妖怪ブームにより水木しげるの漫画で妖怪のリーダーとして描かれた影響が大きいとされる。
現代文化での登場
- 『ゲゲゲの鬼太郎』(水木しげる作品)
妖怪の総大将として登場。冷静沈着で神秘的な存在として描かれる。 - 『ぬらりひょんの孫』(椎橋寛の漫画)
主人公・奴良リクオの祖父として登場し、「妖怪の頂点」に君臨する存在として描かれる。 - その他、多くのアニメ・ゲーム・小説で妖怪のボス的な存在として扱われることが多い。
遭遇したらどうすればいい?
- 強い意志を持つ
「この家は私のものだ」と強く意識することで影響を受けにくくなる - 結界を張る
玄関に塩や護符を置くことで侵入を防げると言われている - 冷静な対応
落ち着いて対応すれば、害を及ぼすことなく立ち去る可能性が高い