
分類: 水の妖怪
妖怪名
人魚(にんぎょ)
主な特徴
上半身が女性(または人間)、下半身が魚という姿。
西洋のマーメイドと異なり、美しいというよりも不気味で奇妙な風貌で描かれることが多い。
鱗のような皮膚、鋭い目や牙、異様な声を持つとも言われる。
出現場所
海
関連都道府県
全国
能力・行動
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予言・不吉の象徴
人魚が捕らえられると、災厄や戦乱、疫病の前触れとされることがある。 -
人魚の肉=不老不死の霊薬
最も有名な逸話に、「人魚の肉を食べて不老不死になった八百比丘尼(やおびくに)」の伝説がある。 -
波や嵐を呼ぶ
漁師が誤って人魚を傷つけると、海が荒れるなどの罰があるとされる。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
中(危険)
捕らえたり肉を食べたりすると災厄をもたらすことがある。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
泣き声を聞いた者が海で迷ったり、夢に出てくると死ぬなどの話がある。
遭遇確率
★☆☆☆☆
人魚は非常に珍しい存在とされ、目撃談も「伝承」的に語られることが多い。
伝承・歴史
八百比丘尼伝説(福井県):人魚の肉を食べて不老不死となった少女が比丘尼(尼僧)となり、全国を旅したという有名な話。
江戸時代の薬草書・動物図鑑にも「人魚」が記載されている(実際はアザラシやマナティの誤認とも言われる)。
「捕まえたら災いが起きる」「見たら死ぬ」など、不吉の象徴として恐れられてきた。
現代文化での登場
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『妖怪ウォッチ』『ぬ~べ~』『ゲゲゲの鬼太郎』など、さまざまな作品に登場。
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最近では、美少女化・ファンタジー化された形で「神秘的な存在」として描かれることも増えている。
遭遇したらどうすればいい?
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絶対に肉を食べない
食べると不老不死になるが、人としての生を失うという恐ろしい運命が待つ。 -
網で捕らえない、見逃すこと
捕まえた者や売買した者に不幸が訪れるという伝承がある。 -
浜辺に打ち上げられていたら供養する
優しく扱い、丁重に海へ還すことが吉とされる。