分類: 山の妖怪
妖怪名
ひだる神(ひだるがみ)
主な特徴
飢え死にした人間の亡霊とされる。
姿はやつれ果てた旅人のようだが、憑依する瞬間までは不可視、あるいは陽炎のような揺らぎとして認識される。
出現場所
山
関連都道府県
全国, 奈良県, 和歌山県, 高知県
能力・行動
-
空腹の強制伝播
遭遇した者に猛烈な飢餓感と疲労感を瞬時に与える。 -
移動能力の剥奪
憑依されると一歩も動けなくなる「足止め」の状態に陥る。 -
集団憑依
一人が憑かれると、同行者にも連鎖的に影響が及ぶことがある。
危険度ランク
A(非常に危険)
物理的危害
高(致命的)
適切な処置をしなければ、そのまま衰弱死に至る危険性が極めて高い。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
死の恐怖と、抗いようのない飢餓によるパニックを引き起こす。
遭遇確率
★★★☆☆
伝承・歴史
山中で食糧が尽き、餓死した者の怨念が地霊化したもの。
特に紀伊半島の深山や四国の峠道での伝承が色濃い。
『和漢三才図会』等に記される「餓鬼穴」や「ダル」と同系統の現象として恐れられてきた。
現代文化での登場
サバイバルを題材とした漫画や、ホラーゲームにおいて「スタミナを奪うギミック」のモチーフとして採用されることが多い。
遭遇したらどうすればいい?
-
少量の食物を摂取する
米粒一つ、あるいは食べ物の欠片を口にするだけで憑依は解ける。 -
手のひらに「米」の字を書いて舐める
実物がない場合の緊急手段。呪術的な自己暗示と伝承される。 -
食べ物を分け与える仕草をする
自分が持っている弁当の残りを道端に供えることで、霊を鎮める。