
妖怪名
がしゃどくろ(がしゃどくろ)
主な特徴
がしゃどくろは、戦争や飢饉などで無念の死を遂げた無数の人間の骸骨が集合して生まれた、巨大な骸骨の妖怪。
身の丈は10メートル以上にも達し、夜中に静かに徘徊しては人を捕らえて喰らうとされる。
出現場所
墓地, 村・町, 森・竹林
関連都道府県
全国
能力・行動
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超巨大な体躯
通常の人間の何倍もの大きさで、建物より高い。闇夜の中で突然現れることで恐怖を誘う。 -
無音での接近
その巨体に反して足音を出さずに接近し、人間を骨ごと握り潰すか丸呑みにする。 -
霊魂の集合体
無念の思いを抱いた死者の霊が集合して生まれるため、祟りや呪いの象徴とされる。 -
不可視状態
特定の霊感の強い者以外には姿が見えない場合がある。 -
夜間限定の行動
夜中の丑三つ時(午前2時〜3時)頃に出現するという。
危険度ランク
S(最強)
物理的危害
高(致命的)
捕らえた人間を骨ごと握りつぶす・丸呑みにする。町一つを壊滅させるほどの破壊力を持つ。
精神的影響
高(精神崩壊・死)
霊的な圧によって失神・錯乱・幻聴・幻覚を引き起こし、自殺に追い込まれる例もある。
遭遇確率
★☆☆☆☆
極めて稀にしか現れないが、死者の怨念が濃く溜まった場所では出現する可能性あり。
伝承・歴史
「がしゃどくろ」という名は後世の創作が多いが、巨大な骸骨妖怪の伝承自体は古くから存在し、戦国時代や江戸期の軍記物・随筆にも似た存在が記されている。
「無数の怨霊が集まって骸骨と化す」という発想は、仏教的な死者供養や地獄観とも強く結びついている。
現代文化での登場
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アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』:巨大な骸骨妖怪として定番登場
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ゲーム『妖怪ウォッチ』:ボスキャラとして登場
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漫画『ぬらりひょんの孫』:百鬼夜行の一角として描写
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フィギュア・ホラーアートなどでも高い人気を持つ
遭遇したらどうすればいい?
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供養と読経を行う
がしゃどくろは怨念の集合体。僧侶や霊能者による供養で沈静化できる場合がある。 -
塩や線香で身を清める
霊的防御の基本。体の四隅に塩をまいて防衛線を張る伝承もあり。 -
絶対に声を出さない
がしゃどくろは人の声や鼓動に反応して接近すると言われる。息を潜めてその場をやり過ごすべし。