妖怪名
分福茶釜(ぶんぶくちゃがま)
主な特徴
茶釜に狸の頭、足、尾が生えた姿。あるいは、人間の僧侶に化けた狸。
出現場所
神社・寺院, 家屋
関連都道府県
群馬県
能力・行動
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自在な変身術
茶釜そのものに化けるだけでなく、人間(特に僧侶)や他の動物、物体へも自在に変身する。 -
尽きせぬ湯水
茶釜の姿の時、いくら湯を汲んでも尽きることがなく、その湯を飲むと福を授かるとされる。 -
曲芸・芸能
人間の姿、あるいは茶釜に手足が生えた状態で、綱渡りやダンスなどの曲芸を披露し、人々を楽しませる。 -
福徳の招来
自身を大切に扱う者には、商売繁盛や家内安全などの大きな福をもたらす。
危険度ランク
C(ほぼ無害)
物理的危害
なし
基本的には悪意を持たず、人間に危害を加えることはない。ただし、悪戯として驚かせることはある。
精神的影響
低(気味が悪い)
その奇妙な姿に驚くことはあっても、恐怖心や精神的な悪影響を与えることは少ない。むしろ、滑稽な動きで人々を笑わせる。
遭遇確率
★★☆☆☆
伝承・歴史
群馬県館林市の茂林寺に伝わる伝説が最も有名である。
正法禅師という高僧が愛用していた茶釜が、実は狸が化けたもので、いくら汲んでも湯が尽きず、人々に福をもたらしたという。
また、別の伝承では、古道具屋が手に入れた茶釜が夜中に動き出し、曲芸を見せて評判となり、古道具屋は大儲けしたとされる。
江戸時代の「赤本」などの草双紙で広く知られるようになった。
現代文化での登場
落語の演目「分福茶釜」として親しまれているほか、アニメ、漫画、ゲームなどで、コミカルで愛らしいキャラクターとしてしばしば登場する。
遭遇したらどうすればいい?
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大切に扱う
無理に正体を暴こうとしたり、粗末に扱ったりせず、敬意を持って接する。福をもたらす存在として、大切にもてなすことが最良。 -
楽しむ
曲芸や悪戯を披露した場合は、一緒に楽しんだり、褒めたりする。機嫌を良くすれば、より大きな福を授けてくれる可能性がある。 -
恐怖を見せない
驚くことはあっても、過度に恐れたり、攻撃的な態度をとったりしない。