
妖怪名
後追い小僧(あとおいこぞう)
主な特徴
小さな子どもの姿をしており、薄汚れた着物を着ている。
表情は無邪気にも見えるが、瞳にはどこか虚ろな狂気が宿っている。
誰かが後ろを振り返った瞬間、すぐ背後に現れるという習性がある。
出現場所
村・町, 家屋, 森・竹林
関連都道府県
神奈川県
能力・行動
-
追跡能力
振り返った者の背後に瞬時に現れる能力を持つ。最初は遠くに見えても、何度も振り返るうちにどんどん距離が縮まる。 -
存在感を消す
振り返らない限り姿を見せず、物音も気配もまったく感じられない。 -
精神干渉
長く関わると、幻聴や夢に現れるようになり、精神が徐々に蝕まれる。 -
模倣能力
家族や知人の声を真似して呼びかけてくることがある。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
低(軽傷)
実体を持たないため直接攻撃はしてこないが、転倒・驚愕による事故などを引き起こす。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
後ろを振り返る行為を極端に恐れるようになったり、夜に眠れなくなるなどの精神的な不調を訴える。
遭遇確率
★★☆☆☆
特に夕暮れ時、人通りの少ない裏路地や、古い空き家の周辺で報告されている。
伝承・歴史
丹沢の山道にて、かつて行方不明になった子どもの霊が後追い小僧の正体であるとする説がある。
ある猟師が山を歩いていた際、後ろから「おじさん」と声をかけられ、振り返ると数メートル後ろに見知らぬ子供がいた。
その後、何度も気配を感じ、ついには背中に手をかけられたという。
以降、彼は重度の不眠に苦しむようになった。
現代文化での登場
-
地元の都市伝説ブログやホラー小説の題材として紹介されることがある。
-
ゲームやホラーアニメで「背後に立つ子供」として類似モチーフが使用されることがある(例:「零」シリーズや「恐怖新聞」など)。
遭遇したらどうすればいい?
-
絶対に振り返らない
姿を見ることで強い結びつきが生まれるとされている。視認しなければ危険性は低い。 -
声を無視する
呼びかけに応じないこと。声真似の手口で注意を引こうとする。 -
線香・護符を携帯する
山中では線香や神社の護符を持ち歩くと良いとされている。これは死霊系の妖怪に効果があるとされるため。 -
道中に独りで行動しない
単独行動中に出現しやすい。複数人で行動することでリスクが低減される。