
妖怪名
青女房(あおにょうぼう)
主な特徴
青白い肌に青い着物をまとい、かつての高貴な女性の姿を保つも、顔は鬼女のように歪んでいる。
厚化粧で、眉は剃り落とし、引眉を施している。
打掛や豪華な装束を身に着けているが、それは古くなり、埃まみれの場合が多い。
出現場所
神社・寺院, 村・町, 家屋
関連都道府県
全国
能力・行動
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待ち続ける存在
結婚の約束を果たされなかった女性の怨念が具現化した存在。家に籠もり、訪問者を待つ。 -
人を喰らう
夜中に迷い込んだ者や不審者を餌食にする。 -
変化(へんげ)の術
美しい女性に姿を変えて人間を誘惑することがある。 -
空間に縛られる
一定の家屋や古屋敷に取り憑くことが多く、その場を離れない。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
中(危険)
迷い込んだ人間を爪や牙で襲い、殺害または喰らうとされる。特に一人で廃屋に入った者は標的になりやすい。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
姿を見ただけでも精神的な不安や恐怖が襲う。中には悪夢を見るようになり、憑かれて精神を病んだという話もある。
遭遇確率
★★☆☆☆
伝承・歴史
青女房は、かつて高貴な家に仕えた女房が、婚約を反故にされたまま家で死を迎え、怨霊と化した姿とされる。
平安時代や室町時代の絵巻物、特に「百鬼夜行絵巻」などに登場する。
江戸時代には芝居や講談にも取り上げられ、哀しき女の幽霊として語られた。
現代文化での登場
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アニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』に登場(青い顔の女性の妖怪)
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ゲーム『妖怪ウォッチ』シリーズにも類似キャラが登場
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映画『妖怪大戦争』などで背景キャラとして描かれることもある
遭遇したらどうすればいい?
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声をかけずに立ち去る
話しかけたり、興味を示すと標的になると言われている。 -
廃屋や古屋敷には不用意に入らない
青女房は特定の場所に縛られており、そこに入ることで遭遇リスクが高まる。 -
塩や護符を身につける
神社の護符や清め塩は一定の防護効果があるとされる。 -
複数人で行動する
一人ではなく複数人での行動は妖怪から狙われにくくなるという民間信仰がある。