青行燈(あおあんどん)

青行燈(あおあんどん)擬人化イラスト

妖怪名

青行燈(あおあんどん)

主な特徴

青白い顔、長い黒髪、鬼のような角を持ち、青い着物を纏った女性の姿で現れる。

ろうそくの灯のように薄暗く光る瞳が特徴。

出現場所

墓地, 村・町, 家屋

関連都道府県

全国

能力・行動

  • 百物語の終焉に出現
    百物語怪談を99話語り終えたあと、最後の1話を語ると現れるとされる。闇の中から突如現れ、空間を支配する。
  • 闇と幻影の支配者
    部屋全体を真の闇で覆い、聴覚・視覚を混乱させる幻影を見せる。人を恐怖で狂わせる力を持つ。
  • 言霊による精神攻撃
    怪談の続きを「語る」ことで相手の精神を追い詰める。聞いた者は現実と虚構の境目を見失う。

危険度ランク

A(非常に危険)

物理的危害

中(危険)

直接的に攻撃することは少ないが、恐怖によって失神や精神錯乱に至り、事故や自傷に繋がる危険がある。

精神的影響

高(精神崩壊・死)

恐怖に満ちた幻覚や声を聞かせ、理性を奪う。百物語の最中に現れた場合、その場にいる全員が精神的打撃を受け、最悪の場合は死に至る例も。

遭遇確率

★★☆☆☆

伝承・歴史

青行燈の起源は江戸時代の「百物語怪談会」にある。

参加者が百話を語り終えると、本物の妖怪が出るという言い伝えがあり、その象徴的存在が青行燈。

文献や浮世絵にも登場し、ろうそくの灯が青くなると妖怪の出現が近いとされた。

現代文化での登場

  • アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」などに登場
  • ゲーム『妖怪ウォッチ』や『百鬼異聞録』などで女性型妖怪として描かれる
  • 都市伝説やホラーイベントでの百物語企画にも影響を与えている

遭遇したらどうすればいい?

  1. 百物語を99話で止める
    百話目を語る前に終了すれば、青行燈が現れることはない。
  2. 明かりを絶やさない
    部屋を暗くせず、常に明るい灯を保つことで出現を防ぐ。
  3. 語り手の冷静さを保つ
    怪談の途中で恐れたり怯えると、その「恐れ」に反応して青行燈が引き寄せられる。
  4. 正体を見破らない
    青行燈に遭遇した際に「これは幻だ」と認識できれば、影響を軽減できる。