網剪(あみきり)

網剪(あみきり)擬人化イラスト

妖怪名

網剪(あみきり)

主な特徴

小さなカニや海老のような姿を持つ妖怪で、鋭いハサミのような手を持つ。

姿は人にはほとんど見えず、夜間や留守中に密かに行動する。

出現場所

海, 村・町, 家屋

関連都道府県

全国

能力・行動

  • 漁網や蚊帳を切断する
    夜中や人の目を盗んで、漁師の網や家の蚊帳を鋭いハサミで切ってしまう。

  • 音も立てずに行動する
    気配を全く感じさせずに近づき、仕事を終えるとすぐに姿を消す。

  • 水辺に引き寄せられる性質
    特に漁具や水に関連する道具に強く反応するとされている。

危険度ランク

C(ほぼ無害)

物理的危害

低(軽傷)

基本的に人間を直接傷つけることはないが、鋭いハサミで誤って手や足を切る可能性はある。

精神的影響

低(気味が悪い)

何度修理しても破られる蚊帳や網に、原因不明の不安や焦燥感を覚えることがある。

遭遇確率

★★★☆☆

海辺の村や漁師町では、特に夏場や梅雨時に目撃談が集中している。

伝承・歴史

『画図百鬼夜行』において鳥山石燕が紹介している妖怪で、「漁師の網をことごとく切ってしまう謎の存在」として描かれた。

姿形は甲殻類を思わせるが、正体は不明とされる。

現代文化での登場

  • アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』にて登場。

  • 一部の妖怪図鑑・カードゲーム等でマイナー妖怪として採用。

  • ネット上では「可愛い系妖怪」として話題になることも。

遭遇したらどうすればいい?

  1. 蚊帳や網にお札を貼る
    古来より「護符を貼ると被害が収まる」と言い伝えられている。

  2. 塩や清め水を周囲にまく
    浄化の意味があり、妖怪が近寄りにくくなるとされる。

  3. 網を毎晩取り込むようにする
    外に放置せず、屋内に収納することで被害が抑えられる。