
妖怪名
鬼(おに)
主な特徴
巨大で屈強な体を持ち、その肌の色は赤や青、黒、緑など多様に変化する。
額には鋭い角が生えており、その数は一本または二本のことが多い。
衣装として虎の皮のふんどしをまとい、手には鉄製の金棒や大刀を携えていることが一般的である。その姿はまさに暴力と恐怖の象徴であり、力の化身として日本の伝承に登場する。
鬼の顔は恐ろしい形相をしていることが多いが、一部の伝承では美しく整った顔立ちを持つ鬼もいると言われている。
出現場所
山, 神社, 村・町, 家屋
関連都道府県
全国
能力・行動
- 怪力
常人離れした怪力を誇り、一撃で家屋を破壊し、人を粉砕するほどの力を持つ。 - 不死性
並の武器では傷つけることが難しく、不死身に近い耐久力を持つとも言われている。 - 呪術
妖術を操る鬼もおり、幻覚を見せたり、人を惑わせたりすることができるとされる。 - 魂の捕食
一部の鬼は人間の魂を喰らい、それによってさらに力を増すという伝承も存在する。
危険度ランク
S(最強)
物理的危害
高(致命的)
鬼は恐るべき力を持ち、巨大な金棒で人を殴打し、一瞬で命を奪うことができる。その爪や牙も鋭く、人間の身体を簡単に引き裂く。また、一部の鬼は火を吹いたり、雷を操る能力を持つとも伝えられている。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
その威圧的な姿や咆哮は人々に強烈な恐怖を与え、時には正気を失わせるほどの影響を及ぼす。特に呪術を使う鬼の場合、相手を呪い、病にしたり、長期間にわたって精神を蝕んだりすることもある。
遭遇確率
★★★☆☆
鬼は日本各地の伝承や昔話に頻繁に登場し、人々の恐怖の対象となってきた。特に、神社や寺には「鬼門除け」として鬼を封じるためのまじないが施されていることが多い。また、節分の豆まきの風習も、鬼を祓うための儀式の一つとされている。
伝承・歴史
鬼は古くから日本の民話や歴史書に登場し、恐怖の象徴として語り継がれてきた。
平安時代の伝承には、京の都を荒らした鬼の首領「酒呑童子」が登場し、源頼光とその家臣たちによって討伐されたとされる。
また、その配下には「茨木童子」という知能の高い鬼がいたとも言われている。
さらに、風水では北東の方角を「鬼門」と呼び、鬼が出入りする方角として忌み嫌われてきた。
このように、鬼は日本の文化に深く根付いており、その存在は単なる妖怪という枠を超え、時に神や怨霊と同一視されることもある。
現代文化での登場
- アニメ・漫画
『鬼滅の刃』『うしおととら』『ぬらりひょんの孫』など - ゲーム
『大神』『妖怪ウォッチ』『Fateシリーズ』など
遭遇したらどうすればいい?
- 豆を投げる
節分の豆まきは、鬼を祓う呪術として有効 - 桃を持つ
桃は魔除けの力を持ち、鬼が苦手とする果実 - 神仏の力を借りる
鬼退治には強力な霊力を持つ武士や僧侶が活躍