夜叉(やしゃ)

夜叉(やしゃ)擬人化イラスト

妖怪名

夜叉(やしゃ)

主な特徴

怒りと執念を具現化したような恐ろしい顔貌を持つ。

牙を剥き、乱れた髪、鋭い目つき、筋骨隆々の肉体をしている。

仏教では守護神として描かれる一方、日本の伝承では時に悪鬼として登場。

男女両方の姿で現れることもある。

出現場所

山, 墓地, 村・町, 森・竹林

関連都道府県

全国

能力・行動

  • 超人的な怪力
    人間を一撃で打ち倒すほどの腕力を持ち、岩や大木を軽々と投げ飛ばす。

  • 邪霊を祓う力
    仏教では夜叉は護法善神として、悪霊を退ける力を持つとされる。

  • 呪詛を司る存在
    怨念によって変化した夜叉は、対象に強力な呪いをかける能力がある。

  • 空間跳躍
    一瞬で山から山へと移動するような俊敏性を持つ。

危険度ランク

A(非常に危険)

物理的危害

高(致命的)

武力・怪力による直接攻撃で、骨を砕き命を奪うことがある。敵と見なされた場合、容赦はない。

精神的影響

中(恐怖・呪い)

姿を見るだけで強い恐怖に襲われる。怨霊型の夜叉に睨まれれば、病や凶運を呼ぶとされる。

遭遇確率

★★☆☆☆

山中の古寺、墓場、または強い怨念がこもる場所でまれに目撃される。

伝承・歴史

夜叉は元々、インド神話における自然精霊であり、仏教に取り入れられて「八部衆」の一員として仏法を守る存在となった。

だが、日本ではその恐ろしい外見から「鬼」や「悪鬼」と混同されることも多く、「怒りに囚われた者が変化する存在」として描かれることもある。

現代文化での登場

  • 『鬼滅の刃』では「夜叉」やそれに近い存在がモチーフの鬼が登場。
  • 『NARUTO』や『妖怪ウォッチ』、RPGゲームでも「夜叉」と名のついたキャラクターが登場し、強力な敵・ボスとして描かれることが多い。

遭遇したらどうすればいい?

  1. 仏具を身に着ける
    数珠やお守りなど、仏教に基づく霊具が夜叉を退けるとされる。

  2. 経文を唱える(般若心経など)
    夜叉は仏法を守る者であるため、経文には敬意を示し、攻撃をやめるとされる。

  3. 怒りに触れないよう冷静に行動
    夜叉は「怒り」に共鳴する存在のため、恐怖や敵意を見せると攻撃性が増す。