天狐(てんこ)

天狐(てんこ)擬人化イラスト

妖怪名

天狐(てんこ)

主な特徴

天狐とは、長い年月を経て霊力を極限まで高めた狐が、神格化された姿に昇華した存在。

通常の狐 → 妖狐 → 九尾の狐 → 白狐 → 天狐 と進化する段階の頂点に位置づけられ、日本の民間信仰では「善なる神霊」として広く尊崇されている。

出現場所

山, 神社・寺院, 森・竹林

関連都道府県

全国

能力・行動

  • 変化自在の術(変化術)
     完璧な人間の姿に化ける能力を持ち、仙人のような存在ともされる。
  • 天候操作
    雨・風・雷などを自在に操る力があるとされ、神域の守護を担う。
  • 未来予知・透視
    「千里眼」を持ち、遠くの出来事や人の心まで見通す。
  • 霊力の加護と災いの制御
    味方には福をもたらし、敵には神罰を与える両面性を持つ。

危険度ランク

C(ほぼ無害)

物理的危害

なし

攻撃されれば応戦するが、通常は加護を与える神聖存在。

精神的影響

低(気味が悪い)

神通力による精神的加護または幻惑を与えることがある。

遭遇確率

★☆☆☆☆

山奥の神社や、神域とされる森にて「光る狐」としてまれに姿を現すという。

伝承・歴史

『日本霊異記』や『今昔物語集』にも狐の神霊が登場し、江戸時代以降は「白狐信仰」や「稲荷信仰」と結びついて「天狐」は守護神・福神の象徴として信仰されている。

葛城山、伏見稲荷、豊川稲荷などで天狐伝承が存在。

現代文化での登場

  • アニメ『妖狐×僕SS』『結界師』などに天狐系キャラが登場
  • ゲーム『陰陽師』などでは上位存在の神獣としてデザインされる
  • 和風ファンタジー作品では「九尾の進化系」や「光属性の神獣」として描かれることが多い

遭遇したらどうすればいい?

  1. 礼を尽くす
    天狐は神格存在のため、丁寧な礼節が大切。手を合わせるのがよい。
  2. 供物を捧げる
    油揚げ、清酒、白米などを供えると加護を受けやすいという伝承あり。
  3. 無闇に疑わない
    化けていても見破ろうとせず、尊重の心を持つことが吉