小豆洗い(あずきあらい)

小豆洗い(あずきあらい)擬人化イラスト

妖怪名

小豆洗い(あずきあらい)

主な特徴

老人または小柄な異形の姿で描かれることが多く、夜の川辺で「♪小豆とごうか人とって食おうか」と歌いながら小豆を洗っている。

見た目は不気味ながら直接的に襲ってくるわけではないが、その姿や声が恐怖を呼ぶ。

出現場所

川, 村・町, 森・竹林

関連都道府県

福島県, 栃木県, 新潟県, 山梨県, 長野県

能力・行動

  • 川辺で小豆を洗う
     一定のリズムで小豆を洗う音が「シャッシャッ」と聞こえる。その音で人が気づく。

  • 歌を口ずさむ
     「小豆とごうか、人とって食おうか」など、不気味な歌詞を歌うことがある。

  • 姿を見せずに気配を感じさせる
     音だけで姿が見えず、気配だけがするパターンも多い。

  • 人間を驚かせるが危害はほぼなし
     脅かす存在だが、実際に人を襲うという記録は少ない。

危険度ランク

B(警戒すべき)

物理的危害

低(軽傷)

基本的には危害なしだが、驚いて川に転落などの二次災害あり。

精神的影響

中(恐怖・呪い)

音や歌声がトラウマになることがあり、子供が夜に外に出なくなる理由付けとして伝承される。

遭遇確率

★★☆☆☆

川辺の深夜、特に月明かりの強い夜に出現しやすいとされる。

伝承・歴史

『怪談』『妖怪図巻』などに登場。

江戸時代より各地に伝承が残されており、地域によっては名前や行動が若干異なる。

「人をさらう」とされる地域もあれば、「ただ小豆を洗っているだけの妖怪」とされる地域も。

現代文化での登場

  • 『ゲゲゲの鬼太郎』に登場(主に老人の姿で描写)
  • 民間伝承をもとにした児童書、ホラーゲーム、アニメにも登場
  • 近年は可愛らしくマスコット化されることもある

遭遇したらどうすればいい?

  1. 近づかず、その場を離れる
     音や歌声を聞いたらすぐにその場を離れるのが賢明。

  2. 声をかけたり返事をしてはいけない
     声に反応すると連れて行かれる、または不幸に見舞われるという伝承がある。

  3. 塩を持ち歩くと安心
     妖怪除けとして、旅人が塩を身につけていたという話もある。