
妖怪名
鵺(ぬえ)
主な特徴
鵺は、複数の動物の特徴を併せ持つ異形の妖怪。
伝承では、猿の顔、狸の胴体、虎の手足、蛇の尾を持つとされる。
また、不気味な黒い雲とともに現れ、人間に強烈な恐怖を与えるとされる。
出現場所
山, 神社, 墓地, 森・竹林
関連都道府県
全国, 滋賀県, 京都府, 兵庫県, 奈良県
能力・行動
- 不気味な鳴き声
夜になると「ヒョーヒョー」という恐ろしい鳴き声を上げ、人々を震え上がらせる。 - 変幻自在
霧や闇に紛れて姿を消し、捕まえることが非常に難しい。 - 精神支配
その姿や声を聞くだけで、人間は悪夢や幻覚に苛まれる。 - 不吉の象徴
鵺の声を聞くと、不幸や死が訪れると信じられている。
危険度ランク
A(非常に危険)
物理的危害
中(危険)
鋭い爪や牙を持ち、襲われると重傷を負う可能性がある。
精神的影響
高(精神崩壊・死)
その姿を見たり、鳴き声を聞くだけで恐怖に支配され、最悪の場合、狂死することもある。
遭遇確率
★★★☆☆
人里にはあまり姿を見せないが、山深い場所や古い神社では目撃例がある。
伝承・歴史
平安時代の『平家物語』には、鵺が夜な夜な御所に現れて天皇を悩ませたという逸話がある。
源頼政が弓矢で仕留めたとされ、その亡骸は船で流されたとも、京都の貴船神社に封じられたとも伝えられている。
鵺の存在は不吉とされ、戦国時代には「鵺退治」は英雄の証とされた。
現代文化での登場
- アニメ・漫画
『ぬらりひょんの孫』『妖怪ウォッチ』『NARUTO』『鵺の陰陽師』などで登場 - ゲーム
『ペルソナ』『陰陽師』『モンスターハンター』などの作品に妖怪として出現
遭遇したらどうすればいい?
- 鳴き声を聞いたらすぐにその場を離れる
長時間聞いていると精神が侵される可能性がある。 - 強い光を用いる
鵺は闇に紛れる性質があるため、松明やランタンの強い光で撃退できる可能性がある。 - 護符やお札を持つ
神社で祈祷されたお札や塩を持つことで、悪影響を防ぐとされる。 - 矢や刀で攻撃する
伝承では弓矢で仕留められた例があるため、物理攻撃も有効かもしれない。