
分類: 水の妖怪
妖怪名
アマビエ(あまびえ)
主な特徴
アマビエは、長い髪と鳥のようなクチバシを持ち、全身がうろこに覆われた妖怪である。
夜になると海面に姿を現し、発光することがある。その姿を見た者に未来を予言し、特に疫病や災害の発生を告げることで知られている。
出現場所
海
関連都道府県
熊本県
能力・行動
- 予言の力
未来を見通し、疫病や災害の発生を告げる - 疫病退散
自らの姿を描かせ、人々に見せることで疫病を防ぐ - 発光能力
海上で光を放ち、遠くからでも姿が確認できる
危険度ランク
C(ほぼ無害)
物理的危害
なし
精神的影響
低(気味が悪い)
アマビエ自体は害を及ぼす妖怪ではないが、突然現れて未来の災厄を予言するため、人々に不安を与えることがある。
遭遇確率
★☆☆☆☆
江戸時代の記録以降、新たな出現の報告はなく、伝承としてのみ語られる存在となっている。
伝承・歴史
アマビエの伝承は江戸時代末期にさかのぼる。
1846年、熊本の海に光る物体が現れ、役人が確認に向かうと、アマビエが姿を現した。
アマビエは「これから六年間は豊作が続くが、疫病も流行する。私の姿を描き、人々に見せよ」と予言を残し、海へと消えた。
その後、疫病が広がるたびにアマビエの姿が描かれ、人々の間で厄除けとして信仰されるようになった。
現代文化での登場
- 疫病除けのシンボル
2020年の新型コロナウイルス流行時にSNSなどでアマビエのイラストが拡散され、話題となる - アニメ・漫画・ゲーム
かわいらしいキャラクターとして登場することが多い - 御朱印やグッズ
疫病退散を願い、神社でアマビエの御朱印が授与されるほか、関連グッズも販売される
遭遇したらどうすればいい?
- 姿を記録する
その姿を絵に描き、多くの人に見せることで疫病を防ぐことができる - 害はないため、静かに話を聞く
直接的な危害を加える妖怪ではないため、無理に追い払う必要はない - 予言を大切にする
アマビエの言葉を信じ、疫病への備えをすることが望ましい