分類: 山の妖怪
妖怪名
べとべとさん(べとべとさん)
主な特徴
姿は見えず、足音のみが執拗に後をつけてくる怪異。わら草履が地面を鳴らす「べとべと」という特有の足音が第一印象となる。
出現場所
森・竹林
関連都道府県
全国, 静岡県, 奈良県
能力・行動
-
足音の追跡
一人歩きの背後にぴたりと寄り添い、歩調を合わせて歩く。 -
不可視性
通常、その姿を目視することは不可能である。 -
進路譲渡への反応
道を譲る意思を示すことで、即座に追跡を止める。
詳細:物理的な接触や直接的な攻撃を行うことはなく、ただ「背後に誰かがいる」という恐怖心を与える存在である。
危険度ランク
C(ほぼ無害)
物理的危害
なし
驚きによる転倒などは考えられるが、妖怪自身が危害を加えることはない。
精神的影響
低(気味が悪い)
低。夜道での孤独感と相まって不気味ではあるが、正体を知っていれば恐怖は限定的である。
遭遇確率
★★★★☆
伝承・歴史
奈良県を中心に、夜の暗路で背後から足音が聞こえる怪異として古くから知られる。
水木しげるの故郷である鳥取県境港市でも語り継がれており、知名度は極めて高い。
元来は姿のない存在だが、現代では丸い体に笑顔を浮かべた愛嬌のある姿として視覚化されることが多い。
遭遇したらどうすればいい?
-
道を譲る
道の端に寄り、「べとべとさん、お先にお越し」または「お先へどうぞ」と唱える。
この言霊を唱えることで、べとべとさんは追い抜いて先へ進み、足音は聞こえなくなる。日本の妖怪伝承における「境界の儀礼」の一種である。