分類: 付喪神
妖怪名
鳴釜(なりがま)
主な特徴
巨大な釜を被った、あるいは釜そのものが肉体と化した異形の姿。
古びた鉄の質感と、そこから立ち昇る神聖かつ禍々しい蒸気が第一印象を与える。
出現場所
神社・寺院, 家屋
関連都道府県
全国, 岡山県
能力・行動
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吉凶の予言
釜を炊いた際に出る音の響きで、未来の運勢を告知する。 -
音響操作
凄まじい咆哮のような金属音を放ち、周囲を威圧する。 -
熱気と蒸気
体内から高熱の蒸気を噴出し、視界を遮る。
古事記や備中(岡山県)の「吉備津神社」に伝わる、釜の鳴る音で吉凶を占う神事(鳴釜神事)が妖怪化したものとされる。
危険度ランク
C(ほぼ無害)
物理的危害
低(軽傷)
直接的な攻撃を仕掛けてくることは稀だが、釜から噴出す熱湯や蒸気に触れると火傷を負う恐れがある。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
不気味な重低音や金属的な鳴動は、聞く者の精神を不安定にさせ、予言の内容によっては強い不安を与える。
遭遇確率
★★☆☆☆
伝承・歴史
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に描かれている。
もともとは吉備津彦命が討伐した鬼「温羅(うら)」の首を釜の下に埋めたところ、その首が唸り声を上げたという伝説が起源。
神聖な儀式の道具が、長い年月を経て意思を持った「付喪神」へと変化した姿である。
現代文化での登場
妖怪を題材としたソーシャルゲームや、神事をテーマにしたファンタジー作品において、占いや予知能力を持つサブキャラクターとして登場することがある。
遭遇したらどうすればいい?
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供物を捧げる
米や酒を釜に供えることで、その鳴動を鎮めることが可能。 -
温羅への鎮魂
釜の根源である鬼の魂を慰める祝詞を唱えることが、最も有効な沈静化手段である。