蛇骨婆(じゃこつばばあ)

蛇骨婆(じゃこつばばあ)擬人化イラスト

妖怪名

蛇骨婆(じゃこつばばあ)

主な特徴

老婆の姿で、大蛇を体に巻きつけている。

片手に青蛇、もう一方に赤蛇を持ち、妖気を漂わせている。

髪は乱れ、目は蛇のように細く鋭い。

出現場所

墓地, 森・竹林

関連都道府県

不明

能力・行動

  • 蛇を自在に操る
    蛇骨婆は無数の蛇を操る力を持ち、特に青蛇と赤蛇を使い分けて呪術を行う。

  • 毒気を発する
    近づく者に幻覚を見せる毒気を発し、精神を蝕む。

  • 死者との交信
    墓地などで死者の魂を呼び出す術を使うとされる。

  • 不老の呪い
    自身は歳をとっても死なず、生と死の間にある存在。

危険度ランク

A(非常に危険)

物理的危害

中(危険)

青蛇・赤蛇による絞殺や毒による攻撃が報告される伝承がある。

精神的影響

高(精神崩壊・死)

夢に現れ、死者の幻影を見せたり、死の囁きを繰り返し、精神を追い詰める。

遭遇確率

★★☆☆☆

伝承・歴史

蛇骨婆は鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』(1781年)に登場する妖怪で、中国の「巫咸国(ぶかんこく)」という伝説の国の住人がモデルとされる。

その国では、右手に青蛇、左手に赤蛇を持つ者が住むと記述されており、そこから日本風に変化したと考えられている。

また、ある伝承では「蛇塚の蛇五右衛門の妻」とされ、その名が「蛇五婆」と呼ばれ、訛って「蛇骨婆」になったという説もある。

現代文化での登場

  • アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』では、老婆型の蛇使い妖怪として描かれることがある。

  • 漫画やゲームでは、蛇使いの老女や呪術師としてアレンジされて登場。

  • 一部のホラーゲームで「赤蛇と青蛇を操る呪術婆」として登場する例も。

遭遇したらどうすればいい?

  1. 蛇除けの護符を持つこと
    → 特に「山神符」や「白蛇神社」のお札が効くとされる。

  2. 視線を合わせない
    → 目を合わせることで精神的支配を受けるという伝承がある。

  3. 煙や火で退ける
    → 蛇を嫌う性質から、焚き火や香で近づかせないことが有効とされる。