神社姫(じんじゃひめ)

神社姫(じんじゃひめ)擬人化イラスト

妖怪名

神社姫(じんじゃひめ)

主な特徴

神社姫は美しい姫の姿をした神秘的な存在で、白衣や巫女装束を身にまとい、時に龍の化身や神の使いとも言われる。

優雅な立ち振る舞いと妖しくも荘厳な雰囲気を漂わせ、口から未来を語る巻物を吐き出すという特異な逸話で知られる。

出現場所

神社・寺院, 村・町, 家屋

関連都道府県

全国, 岐阜県, 愛知県, 三重県, 滋賀県

能力・行動

  • 予言能力
    神社姫は口から巻物を吐き出し、疫病や災厄、国の未来を予言することがある。

  • 病気封じ
    姿絵や護符を貼ることで、疫病を避ける「神社姫絵」が信仰された。

  • 神聖性と呪性の両面性
    敬えば守護を与えるが、無視すれば災いをもたらすとされる。

  • 化身変化(蛇や龍の姿)
    姫の姿の下に蛇や龍の霊性を秘めると信じられている。

危険度ランク

B(警戒すべき)

物理的危害

なし

直接的な攻撃性はなく、霊的または象徴的存在として現れる。

精神的影響

中(恐怖・呪い)

忠告を無視した者や、絵を信じぬ者に精神的不安や呪いをもたらすとされる。

遭遇確率

★★☆☆☆

伝承・歴史

江戸時代後期の「神社姫之由来記」や「世間学者気質」などに記録される。

三重県や滋賀県を中心に、「神社姫の絵を戸口に貼れば疫病を避けられる」という信仰が広まり、全国に伝播。

疫病退散の守護神として庶民の間で深く信仰されたが、巻物を吐いて未来を語る異様さから妖怪視されることもある。

現代文化での登場

  • 漫画『水木しげるの妖怪図鑑』に登場

  • 一部の妖怪系ゲーム(例:『百鬼夜行絵巻』など)で疫病予言の女神として登場

  • 創作では「白蛇の巫女」や「神の化身」として描かれる例が多い

遭遇したらどうすればいい?

  1. 姿絵を大切に保管する
    絵を戸口に貼ることで、神社姫の加護が得られると伝えられている。

  2. 予言に従う
    姫が吐いた巻物の内容には未来の災厄や警告が記されている。軽視せず慎重に対応するべき。

  3. 信仰の姿勢を持つ
    妖怪ではあるが、神格を持つ存在として尊重することで害を避けられる。