
妖怪名
亀姫(かめひめ)
主な特徴
亀姫は、亀の霊と結びついた女性の妖怪であり、古くは長寿や水神信仰と関わる存在として畏れられてきました。
美しく神秘的な若い女性の姿で現れますが、背中には甲羅を持ち、水の気配と共に静かに現れるとされます。
出現場所
川, 湖
関連都道府県
石川県, 滋賀県
能力・行動
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水を自在に操る
湖や川の水を自在に動かし、雨を降らせたり霧を呼んだりできる。 -
寿命の延長・吸収
長寿の象徴である反面、人間の寿命を奪って自らの霊力を保つ。 -
姿を自在に変える
若く美しい女性の姿と、巨大な亀の姿を行き来できる。 -
人に化けて誘う
水辺で助けを求める美しい女性に化け、近づいた者を水底に誘う。
危険度ランク
B(警戒すべき)
物理的危害
中(危険)
水難事故を引き起こし、水中に引き込むことがある。
精神的影響
中(恐怖・呪い)
美しさに魅了された者は精神的な幻覚や執着に陥り、夜ごと夢に現れる。
遭遇確率
★★☆☆☆
湖畔や神社、霧深い川辺にて、夜間に遭遇することが多い。水神を祀る場所では特に顕著。
伝承・歴史
「亀姫」という名称は、史実上では徳川家や戦国武将の姫の名として複数存在しますが、妖怪としての「亀姫」は以下のような複合伝承から成立:
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琵琶湖に沈んだ姫の悲恋伝説
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亀を助けた者が姫に変化した亀から褒美を得る話(浦島伝説派生)
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人柱にされた巫女が亀の霊として化身した説
地域によっては「亀女房」「水の巫女」とも呼ばれ、水神信仰・蛇神信仰と重なる部分もあります。
現代文化での登場
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ゲーム『陰陽師』や『百鬼異聞録』では、水系の妖怪キャラとして登場
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アニメ『妖怪ウォッチ』では擬人化された「カメ女」的キャラあり
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一部創作・小説において、「乙姫」や「龍宮城」伝説との融合例も存在
遭遇したらどうすればいい?
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水辺で声をかけられても返事をしない
「助けて」と呼ぶ声に返事をすると、霊的に引き込まれる。 -
塩を携帯する
水霊に対して塩は浄化・結界の力を持つとされる。 -
姿を見ても目を合わせない
目を合わせると幻惑状態に陥り、心を奪われる。 -
水神社に祈願する
水を司る神社で守護を得ると、亀姫の加護を得る伝承もある。