分類: 山の妖怪
妖怪名
ダイダラボッチ（だいだらぼっち）
主な特徴
巨人の姿をした伝説的な妖怪。山を背負い、湖を飲み干し、海に足を浸すほどの体躯を持つ。
黒い影のような姿、または土と苔に覆われた人型として語られる。
姿を見ることは稀だが、巨大な足跡や、山や湖の形成に関わったとされる痕跡が全国に残っている。
出現場所
山, 森・竹林
関連都道府県
全国
能力・行動
-
地形を変える巨体
その一歩で山を押しつぶし、湖を作り出すとされるほどの巨大な体を持つ。 -
自然との調和
人間には無害で、自然のバランスを保つ存在とも言われる。 -
気配を消す力
その大きさにもかかわらず、音もなく現れては消える。 -
土地の守護者
村や山を災害から守ったという伝承も各地に存在する。
危険度ランク
C（ほぼ無害）
物理的危害
低（軽傷）
巨大すぎるため、不用意に近づくと足跡や体の動きによって巻き込まれる危険はあるが、意図的に人を襲うことはない。
精神的影響
低（気味が悪い）
巨大な足跡や地形の異変を見た者が、強い畏怖を感じることはあるが、直接的な精神攻撃はない。
遭遇確率
★☆☆☆☆
伝承・歴史
『常陸国風土記』『信濃国風土記逸文』『甲斐国志』などに、ダイダラボッチが土地を造る巨人として登場。
例えば、筑波山を作る際に土をこぼして霞ヶ浦ができた、または富士山と琵琶湖の配置もダイダラボッチの足跡によるという説もある。
全国に伝承が分布しており、地域ごとに性質や役割が微妙に異なる。
現代文化での登場
-
ゲーム『妖怪ウォッチ』シリーズに登場（巨大な妖怪として）
-
漫画『ぬ～べ～』シリーズなどにも登場
遭遇したらどうすればいい？
-
近づかない
足跡や地響きを感じたらその場を離れるのが最善。 -
山や湖の異変を記録する
地形変化はダイダラボッチの痕跡である可能性があり、後世に伝える価値がある。 -
恐れず敬う
巨体に驚かず、土地の神として敬意を払うことで害はない。
