
分類: 人型妖怪
妖怪名
笑い女(わらいおんな)
主な特徴
笑い女は、突如として現れ、狂ったように笑い続ける女性の姿をした妖怪。
顔の大部分を口が占めており、口元は耳元まで裂けているという伝承もある。
美しい着物を身にまとい、外見は一見妖艶だが、目は虚ろで笑いが止まらない。
出現場所
村・町, 家屋, 森・竹林
関連都道府県
全国
能力・行動
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感染性の笑い
笑い女の笑い声を聞いた者は、理性を失い笑い始め、やがて呼吸困難で死亡する。 -
幻覚の付与
対象に「幸せな幻覚」を見せるが、実際には恐ろしい現実が進行している。 -
霊的干渉
家屋や鏡を通じて突然現れ、物理的に閉ざされていても侵入可能。
危険度ランク
A(非常に危険)
物理的危害
中(危険)
直接的な攻撃は少ないが、笑いによる窒息や自傷行為の誘発により命を落とす者も存在。
精神的影響
高(精神崩壊・死)
狂気に満ちた笑い声は、聞くだけで精神を蝕む。過去には一家全員が正気を失い失踪した事件と結び付けられている。
遭遇確率
★★☆☆☆
深夜、人の少ない集落や森の中で目撃されることが多い。特に月明かりの強い晩に現れるという。
伝承・歴史
江戸時代の怪談集『今昔百物語』などに、笑い続ける女の怪として登場。
明治期には「笑い病」として記録された村もある。感染型の霊障として恐れられた。
現代でも都市伝説として語られる場合がある。
現代文化での登場
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アニメやホラー映画に登場する「狂った笑いの女キャラ」のモチーフとされる。
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都市伝説「口裂け女」と混同されることもあるが、笑い女は笑いに特化した精神的妖怪。
遭遇したらどうすればいい?
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耳を塞ぎ、その場を離れる
笑い声を聞かないことが最も重要。 -
鏡や水面を避ける
媒体を通じて姿を現すため、視界を制限する。 -
線香や塩を用いる
浄化作用により一時的に退けることができると言われている。